野菜百科:ささげ |
■基本情報 |
野菜名 | ささげ(ささぎ) | 科・属 | マメ科ササゲ属の一年草 |
原産地 | 熱帯アフリカ(エチオピア) | 食品分類 | まめ類(緑黄色野菜) |
病気 | 炭そ病、菌核病、うどん粉病、赤色斑点病、リンモン病 | 発芽適温 | 高い温度を好む野菜(20〜30度) |
害虫 | アブラムシ、カメムシ | 生育適温 | 特に暑さを好む(25〜30度) |
種播き | 4月中旬〜5月中旬 ※2条千鳥点播きかポット播き | 発芽と光 | 中間性(光と関係ない) |
種覆土 | 1cmぐらいに土掛けし、掌で強く鎮圧 | 生育と光 | 日当たりの良い所を好む |
発芽迄 | 5〜7日 | 酸性土壌 | やや弱い(pH6.0〜6.5) |
苗定植 | ポット播きの時は、本葉2枚頃(種まき後2週間頃) | 休栽期間 | 2〜3年 |
収獲 | 7月下旬〜9月下旬 | 種の寿命 | 2〜3年 |
施肥 | @種まき前A花芽の付く頃B収穫開始後は1回/月程度 | 植付幅 | 株間:30〜40cm、条間:80〜100cm畝幅:1〜1.2m ※2条千鳥植え |
種採取 | 種が完熟し莢が良く乾燥したら収獲、更に陰干しして種を良く乾燥後、薬のガラス瓶等の密閉容器に入れ冷暗所で保存 | その他 | |
(注)@栽培時期は関東地方(茨城県南部)での目安 A休栽期間:連作障害を避ける為に栽培を休む期間 |
■特徴 |
・寒さには弱いが夏の暑さや乾燥には強い。病気にも強く肥料も少なくてよい。 ・ さやいんげんを長くしたような形で、莢(さや)の長さが30〜50cmになる(三尺ささげ)。 ・形はインゲンマメに似ているが、柔らかいのが特徴。 ・種子は赤色のものが多いが、他にも白や黒、赤茶のものがある。 |
■歴史・由来など |
・熱帯アフリカが原産だと考えられており、わが国へは平安時代に渡来した。 ・日本で栽培を始めた時期は不明であるが、大正時代以前といわれてる。本格的栽培が始まったのは昭和20年以降である。 ・莢の先が上に反り返り、捧げもつ手の形に似ていることから名前が付けられた。 ・食用にされる部分は若い莢で、その内部には十六粒程度の豆が入っていると言われていて、その長さも凡そ三十二センチ程度になっている。「じゅうろくささげ」の名称は、この十六粒からきている。 ・完熟したものは外見が小豆に似ており、単に「ささげ」と言われていおり、主に煮豆やお菓子の原料として用いられる。 |
■選び方 |
・ヘタと先端に傷みがないもの ・さやの緑色が濃く、細めのもので、表面がみずみずしくハリがあるもの ・鮮度の良いものは折ると『ポキン』と乾いた音がする。 ・鞘にハッキリとした凸凹のあるものは避ける。 |
■保存法 |
・ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存 ・少し硬めに茹でてから冷凍保存 |
■栄養・成分 |
・タンパク質 ・カロテン ・ビタミンB1・B2・K ・コリン ・カリウム、カルシウム、リン等のミネラル ・食物繊維 |
■効能 |
@老化防止、癌予防、夜盲症の改善、皮膚及び粘膜の健康維持(カロテン) A骨の強化やイライラの回復(カルシウム) B体内の水分量を調節してむくみ解消(カリウム) C癌や糖尿病、動脈硬化の予防(食物繊維) D記憶力を高め人性認知症を予防、細胞膜を作るのに必要な成分であるレシチンの材料(コリン) E糖質代謝に関与して疲労回復に効果(ビタミンB1) |
■調理法 |
・煮物、サラダ、白和えや胡麻和え、煮物、おひたし、炒め物、味噌汁の実等 ・食べ方としては、さやがまだ柔らかい状態で、さやごと食べるか、完熟した豆を取り出しご飯と炊けば赤飯にもなる。 ・茹でるときは、まな板の上で塩ずりしてから茹で、湯から上げたら冷水にさらすと色鮮やかになる。 |
■その他 |